「失敗」と書いて
「せいちょう」と読む
校庭の花々も一斉に花を開き、春のやわらかな日差しにそよいでいます。子供たちの笑顔と華やぐ歓声を今か今かと待ちわびているかのようです。保護者の皆様には、お子様のご入学・進級、誠におめでとうございます。
岡部西小学校は、新たに41名の新1年生を迎え、全校児童257名で令和3年度をスタートいたしました。子供たちも教職員もわくわくと希望に満ちています。
新たな学年となる4月は、新しい出会いの季節でもあります。人は、人との交わりの中でそれぞれの資質を大きく伸ばしていくことができます。一人では、あるいはご家庭の中だけでは難しいことも、新たな出会いを経た集団の中でできるようになることもたくさんあります。ぜひ、新たなこのスタートを大切にしていただきたいと考えます。
さて、入学式でもお話ししましたが、プロ野球の監督であった、野村克也氏が『「失敗」と書いて「せいちょう」と読む』という言葉を残しています。子供たちは、がんばって様々な経験を通し大きく成長していきます。その中には、思い通りにいかないこともあるでしょう、失敗して落胆することもあるでしょう。しかし、そのような失敗こそ、成長のチャンスなのです。失敗から多くのことを学びます。失敗はくやしいことです。でも「次こそは!」と頑張って、試行錯誤し努力をすることで、それは「失敗」ではなく、「成功」に導くプロセスとなるのです。達成感を得て自信となり、さらに大きく成長を続けることでしょう。
子供のよりよい成長のために、大人は失敗をさせないようにするのではなく、失敗から立ち上がるときに、励まし支え、温かく見守り応援し続けることが必要になるのではないでしょうか。
また、昨年同様、「幸せな子」を育てるのではなく、どのような境遇や困難に遭っても、それを乗り越えられる「幸せになれる子」を育てていきたいと考えています。子供たちは幸せな人生を歩むために学んでいきます。
このような変化の激しい社会において、本当の幸せな人生を歩むために、自分で幸せをつかみ取れる力強い子供たちを、私たち教職員一同、全力を尽くし育てて参ります。保護者・地域の皆様には、これまで同様、本校の教育活動にご理解・ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます